くすみ
影のある顔をつくりだしてしまっている原因のひとつ、くすみ。美白化粧品を使ったり、食生活に気を使ったり…といった自宅でのセルフケアでは、なかなか改善しづらいものですよね。
こちらでは、顔がくすんでしまう原因やメカニズム、美容皮膚科で受けられるくすみ治療などについて紹介しています。
くすみを改善するだけで、見た目年齢がぐっと若返ることもありますよ。あなたも透明感ある素肌を手に入れてくださいね。
くすみ
くすみは顔全体に及ぶので、見た目年齢に大きく影響します。透明感がなく、明るさや肌のハリがなくなり黒ずんだように見えるので、実年齢より老け顔になってしまう原因に…。くすみができる原因はシミやクマとほとんど同じですが、局所的に発生するシミやクマと異なり範囲が広いために、メイクで隠すことが難しくなります。暗い顔色だと肌の柔軟性が失われて表情が硬くなったり、より冴えない表情に見えたり、疲れている印象を与えたり…。あまりイメージがよくないですよね。ぜひくすみを解消して明るく輝くような肌を手に入れましょう。
くすみの種類と原因は
では、顔がくすんでしまうのはなぜでしょうか。顔のくすみには大きく6つの原因が考えられています。
角質肥厚
肌に古い角質が残っていると、顔全体に影を落としてしまいます。肌の新陳代謝が低下し、ターンオーバー周期が遅くなると起きる角質肥厚。これによって起きるくすみは、肌が黒・茶色にくすんで見えるのが特徴です。色素沈着から起こるシミと混同しがちなのですが、この茶色のくすみはシミと異なり、積み重なった古い角質を除去することで解消できます。ちなみに、角質肥厚を起こしていると化粧品の浸透が滞るため、ケアが行き届かず、肌トラブルの原因にもなります。
メラニンの蓄積
紫外線を大量に浴びてしまうと、肌の内部でメラニンが生成されます。こうしたメラニンはシミやソバカスの原因でもありますが、表面化せず内部に蓄積することで色素沈着が起き、これがくすみを引き起こすこともあるのです。また、肌荒れやニキビなどで炎症を繰り返したときも、刺激によって生成されたメラニンが蓄積され、くすみとして定着してしまうことがあります。毎日のUVケアを徹底し、炎症や摩擦で肌に刺激を与えないよう気を付けてください。
肌の乾燥
スキンケアを行って、時間が経過すると何となく透明感が失われていたり、肌がグレーがかった色になっていたり…こういったくすみが出る方は、肌の乾燥が原因です。乾燥は肌表面の角質乱れを引き起こします。肌を触ったときにかさつきや、顔の随所に小さな陰影が生まれているとき、肌の乾燥によるくすみが起きていると判断してよいでしょう。水分が行き届いた肌はキメ・ツヤがあるもの。日常の水分補給や、スキンケアにおける保湿をしっかり行いましょう。
血行不良
血行が悪いと体内部の血液循環が停滞し、細胞全体に栄養が届かない状態になります。すると肌の代謝が落ちて血色感が失われ、暗いくすみにつながるのです。こうした血行不良によるくすみは、肌が冴えず青暗い色に見えるのが特徴です。くすみだけでなく、クマやむくみを併発することもあるので、見た目から疲れたような印象を受けます。冷え症や運動不足、睡眠不足、ストレスなどに注意して、血行を整えましょう。
肌の糖化
白米・砂糖・麺類といった炭水化物を摂りすぎると、糖化によってぐすみを引き起こすことがあります。体内で処理できずにいた糖がたんぱく質と結びつくことで肌が黄色く変色し、黄ぐすみとなるのです。日ごろから甘いものや炭水化物を好んで食べる人は要注意です。
脂質の摂りすぎ
マーガリンや肉などの脂質を多く含む食品も、黄みぐすみの原因となります。摂りすぎた資質が体内でたんぱく質を変性させ、肌を黄色くくすませるのです。この変性は「カルボニル化」と呼ばれ、糖化よりも毒性が強いのが特徴です。日々の食事が原因となるので、比較的若い年代の人に多いのが特徴です。
原因に合った治療でくすみのない透明肌へ
くすみ改善は原因の見極めが大切
一口にくすみ肌といっても、くすみを引き起こしている原因は様々です。肌の糖化が原因であれば、いくら血行を改善したところで、くすみは消えてくれません。きちんと原因を見極めて、それに合った改善方法を続けていきましょう。また、上で紹介した以外にも、毛穴の汚れや産毛によってくすんで見えてしまうこともあります。そうした場合は、毛穴トラブル治療や医療脱毛を選択する必要があります。自分では原因がわからないときは、専門の美容皮膚科医に診てもらってはいかがでしょうか。
美容皮膚科ならくすみ治療ができる
肌がくすんでいるという状態は、見た目の印象はよくありませんが、特別肌が炎症を起こしているわけでも、皮膚病に罹っているわけでもありません。そのためくすみをどうにかしたいと思っても、医療機関で治療する、というイメージはあまりありませんよね。しかし美容皮膚科であればくすみの治療メニューが設けられており、それぞれの原因に合わせた治療を受けることが可能です。皮膚科とは違い自由診療になりますが、肌をより美しくするための治療をしてくれるのが美容皮膚科です。消えないくすみにお悩みの方は、一度カウンセリングに訪れてみてください。
シミの治療方法
レーザートーニング
レーザートーニングは、微弱なパワーのレーザー光を照射することでメラニンに反応させる治療です。波長が長いレーザー光を使用するため、肌の奥深くにレーザーを届けられてコラーゲンが再生し、内部からトーンアップが期待できます。肌へのダメージを抑えた治療であり、適切な期間をあけて照射を繰り返すことで徐々にメラニンが減少していきます。
こんな方におすすめ
- 肌全体のトーンアップを目指したい方
- 繰り返し施術を受けられる方
- 肌へのダメージを抑えた治療を受けたい方
副作用や注意点
レーザートーニングのダウンタイムは、赤みやヒリヒリ感などがありますが、自然に落ち着いていく程度の症状です。また、施術後にかさぶたが出来ることがあり、痒みを伴う場合がありますが、強く擦ったり無理に剥がしたりしないことが大切です。
フラクショナルCO2レーザー
フラクショナルCO2レーザーは、点状の照射を行い、お肌の表面に小さな穴を開けるレーザーです。穴が開いた部分に、成長因子が含まれた薬剤を塗布することで、皮膚の再生やターンオーバーを促進させる効果があります。細胞の再生が起こる過程で、コラーゲンが生成されるため、肌のトーンアップやハリの改善などが期待できます。痛みに弱い場合は、表面麻酔や冷却装置の調整を行うことが可能です。
こんな方におすすめ
- 短いダウンタイムで治療を受けたい方
- 1回の施術でも効果を実感したい方
- さまざまな肌悩みを改善したい方
副作用や注意点
フラクショナルCO2レーザーは、肌に点状の穴を開ける治療のため、人によってはチクチクとした痛みを感じたり、赤みや熱感、ヒリヒリ感が続いたりする場合があります。また、施術後は一時的に乾燥が強くなるため、しっかりと保湿と紫外線対策を行うことが大切です。
フォトシルクプラス
フォトシルクプラスは、複数の異なる波長と照射時間を用いた光治療であり、メラニン粒子を分解する作用があります。さまざまな肌悩みに対して広範囲に効果を発揮するため、総合的に悩みを改善できる治療です。肌にダメージを与えずに治療ができ、火傷のリスクが少ないことも特徴。また、照射後すぐにメイクをすることも可能で、日常生活に影響を与えないというメリットがあります。
こんな方におすすめ
- 肌の悩みを総合的に治療したい方
- 日常生活に影響が出ない治療を受けたい方
- 肌にダメージの少ない治療が良い方
副作用や注意点
フォトシルクプラスは、施術してから約3日後にかさぶたのような状態が出る場合がありますが、自然に剥がれ落ちるため無理に剥がさないことが大切です。また、1回の施術よりも繰り返すことで効果を発揮するため、通院の負担がかかる可能性があります。
ピコレーザー
ピコレーザーは、「ピコ秒」という短い照射時間で、肌にレーザーをあてて治療するものです。レーザーには、ピコトーニングやピコフラクショナル、ピコスポットの3種類があり、目的に合わせて照射モードを調整して使用します。極めて短い照射時間のため熱ダメージが少なく、痛みを抑えて治療が受けられます。また、コラーゲン生成を促す作用があり、肌のトーンアップを目指すことが可能です。
こんな方におすすめ
- 肌ダメージや痛みの少ないレーザー治療を受けたい方
- 少ない施術回数で効果を実感したい方
- ダウンタイムを抑えた治療を受けたい方
副作用や注意点
ピコレーザーでは、日焼けしやすい方や肌の新陳代謝が乱れている場合に色素沈着を起こす可能性があるため、紫外線対策や保湿が大切です。また、施術内容によって治療費が異なりますが、比較的高い傾向にあるため注意しましょう。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、グリコール酸などの酸性の薬剤を肌に塗り、古くなった角質が融解されて、剥がれやすい状態にする治療です。酸性の薬剤が浸透することで肌のターンオーバーが促進され、本来のハリのあるきめ細やかな肌に導いてくれる効果が期待できます。また、回数を重ねていくたびに効果を発揮するため、定期的に施術を受けることがおすすめです。
こんな方におすすめ
- さまざまな肌悩みを改善したい方
- 肌の土台から整えたい方
- ダウンタイムが少ない治療を受けたい方
副作用や注意点
ケミカルピーリングは、1回の施術よりも、定期的に施術を受けることで高い効果を実感できます。そのため、通院や費用面での負担が大きくなる可能性があるでしょう。また、施術後は肌の乾燥が強まるため、紫外線対策や保湿ケアを徹底することが大切です。
ヤグレーザーピーリング
ヤグレーザーピーリングは、波長が1,064nmと長い照射時間を持つYAGレーザーを使った治療です。波長が長いことで、皮膚の真皮上層までレーザーが届き、肌の内部でコラーゲン生成を促す作用があります。メラニンの吸収が少ないことから、肌表面のダメージが抑えられることが特徴です。施術には麻酔の必要はありませんが、パチパチとした軽い刺激を感じることがあります。
こんな方におすすめ
- 幅広い肌悩みを改善したい方
- 初めてレーザー治療を受ける方
- 肌のダメージを抑えた治療を選びたい方
副作用や注意点
ヤグレーザーピーリングは即効性のある治療ではなく、定期的に繰り返し施術を受けることで効果を発揮します。また、赤外光線に敏感な方や病気の治療中の方など、治療が受けられない場合があるため注意が必要です。
ダーマペン4
ダーマペン4は、髪の毛よりも極細の針が付いているペン型の機器を用いて、肌の表面に小さな穴を一時的に開ける治療です。肌が修復される過程でコラーゲンやエラスチンが生成され、肌のターンオーバーを促します。また、肌に開けた穴には成長因子が含まれた薬剤を導入することで、肌の再生が活性化することが特徴。肌の悩みに合わせて、他の治療や導入する薬剤を組み合わせも可能です。
こんな方におすすめ
- 透明感のある健康的な肌を目指したい方
- 痛みやダウンタイムを抑えたい方
- 効果的に肌を生まれ変わらせたい方
副作用や注意点
ダーマペン4の施術後は、赤みやヒリヒリ感、かゆみが現れる場合がありますが、徐々に症状が落ち着いてくるため、肌に刺激を与えずに過ごすことが大切です。また、繰り返すことで高い効果が期待できることから、通院の負担が大きくなる可能性があります。
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