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美容皮膚科で受けられるニキビ治療

コンプレックス解消!目立ちやすいニキビの治療法

1つあるだけでも目立ってしまうニキビ。生活習慣の乱れや間違ったスキンケアで悪化し、炎症を起こしたり、膿が出るようになったりすることもあります。重度に悪化したニキビの場合、セルフケアでキレイに治すことは難しいそう。 こちらではニキビの原因やさまざまな種類、おすすめのニキビ治療を紹介します。

なやみ

ニキビ

ニキビは医学用語で「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患の1つです。放置したり、間違ったニキビケアをしてしまうと、腫れやかゆみをはじめ、痛みや周囲の炎症まで引き起こすことがあります。また、重度の悪化状態である黄ニキビや紫ニキビまで進行してしまうと、ニキビ跡が残ってしまうことも…。悪化するごとにニキビが目立ちやすくなり、コンプレックスになる人も多いので、できるだけ早く、正しいニキビ治療を行うことが重要です。

ニキビができる原因

ニキビができてしまう原因は毛穴の詰まりです。しかし毛穴が詰まってしまう要因はさまざま。ここでは、毛穴が詰まる要因について解説していきます。

  • 皮脂の過剰分泌

    皮脂は肌を守るためのバリア機能を持った大切な成分です。しかし、必要以上の皮脂が分泌されると毛穴から排出しきれず、詰まりの要因になってしまいます。第二次成長期は皮脂の分泌量が増えるため、思春期ニキビができてしまうのです。 一方、バランスの悪い食事や睡眠不足、ストレスなどのせいで皮脂が過剰に分泌されると、大人ニキビを引き起こす原因になってしまいます。

  • 皮膚の過角化

    過角化とは、ターンオーバーの乱れやバリア機能の低下によって、角質が厚くなってしまうこと。角質が厚くなると毛穴が塞がり、皮脂が詰まりやすくなってしまいます。 過角化が起きる原因は肌の乾燥や紫外線による影響、乱れた生活習慣など。顔をごしごしと洗ったり、洗顔をし過ぎたりするのも肌にダメージを与えて角質を分厚くしてしまうためNGです。

  • 肌のケア不足や間違ったスキンケア

    スキンケア不足や間違ったスキンケアも毛穴が詰まってしまう原因の1つです。メイクをしたまま寝てしまった、なんて経験はありませんか?メイクの落とし忘れは毛穴を詰まらせる大きな原因になってしまいます。メイクは必ずキレイに落とすようにしましょう。 大人ニキビに思春期ニキビ用のケア商品を使ってしまうのもNG。大人ニキビを改善するためには保湿成分が足りず、ニキビを悪化させてしまう可能性があります。

  • ホルモンバランスの乱れ

    生理前に生じるニキビのように、ホルモンバランスの乱れによってニキビが生じることもあります。女性は生理の時期になると、女性ホルモンであるプロゲステロンの量が増えます。このプロゲステロンが皮脂の分泌を促進させるため、ニキビができやすくなるのです。また、ホルモンバランスは生活習慣の乱れやストレスといった要因によっても乱れるので、これらもニキビの原因であるといえます。

ニキビの原因は場所によって違う?

ニキビの種類は進行状態によって分けられています。セルフケアで治せる初期段階からクリニックでの治療が必要な重症化した状態まで、さまざまなニキビの種類を紹介するので、参考にしてください。

  • おでこ

    おでこのニキビの原因は、主に皮脂。もともと皮脂が多い部位なので、ニキビもできやすいといえます。また、ホルモンバランスが影響するため、思春期ニキビも発生しやすい部位です。大人であれば、睡眠不足やストレスが影響して生じることもあります。

  • 鼻周りにできるニキビは、皮脂の過剰分泌が主な原因です。白ニキビや黒ニキビなど、比較的軽度なニキビができやすいので、早めに適切な処置をすることで悪化を防げます。

  • 誤ったスキンケアによってニキビに繋がりやすい部位です。頬はおでこやTゾーンと比べると皮脂が少ない部分ですが、乾燥によって皮脂の分泌に繋がり、ニキビを引き起こすこともあります。頬のニキビはメイクで隠したいもの。しかし、メイクによる肌への負担でニキビを悪化させるという悪循環に陥りやすいので、十分に気を付けましょう。

  • あご(フェイスライン)

    ストレスや睡眠不足、不規則な生活などによってホルモンバランスが乱れることで生じます。この部分は男性ホルモンの受容体が多く、男性であればひげが生える部分です。そのため、男性ホルモンの分泌量が増えると、この部分にニキビができやすいとされています。このほか、洗顔料の粗い残しや頬づえなどが原因となることもあります。

  • 口元

    脂質の多い食事や食べ過ぎによって、ニキビができやすい部分です。胃腸の働きが低下しているときも、この部分にニキビが生じます。口のまわりはそれほど皮脂の分泌が多くなく、乾燥しやすい部位なので、皮脂によるニキビはできにくいといえるでしょう。

  • 首・胸元

    冷えによる血行不良や、汗や蒸れによる衛生状態の悪化が、ニキビを引き起こしやすい部位です。そのほか、顔と比べるとスキンケアを行なわない部位なので、乾燥などの肌荒れからニキビに繋がることもあります。

  • 背中・お尻

    汗がたまったり、清潔に保てないことで、ニキビが生じます。特に睡眠中は汗をかきやすいので、通気性のいい寝具を利用するなどして工夫しましょう。また、体内でも皮脂腺が多い部位なので、皮脂の過剰分泌によってニキビが生じることもあります。

ニキビの種類

ニキビの種類は進行状態によって分けられています。セルフケアで治せる初期段階からクリニックでの治療が必要な重症化した状態まで、さまざまなニキビの種類を紹介するので、参考にしてください。

  • ニキビの初期段階
    白ニキビ

    白ニキビとは、できたばかりのニキビのこと。毛穴に皮脂が詰まり、ぽつっと盛り上がった白色の吹き出物を指します。まだ炎症を起こしていない状態なので、かゆみや痛みはありません。しっかりと睡眠をとり、食事のバランスやスキンケアを見直せば、悪化する前に治すことが可能です。

  • まだホームケアで治せる
    黒ニキビ

    毛穴に詰まった皮脂を放置し、古い角質が酸化すると黒ニキビができてしまいます。黒ニキビは比較的初期の段階のニキビです。そのため、しっかりとしたケアで治すことができます。洗顔のし過ぎはニキビを悪化させてしまう原因。気になるからといって、頻繁な洗顔は控えるようにしましょう。刺激が強すぎない洗顔料を使用し、洗顔後は保湿を忘れずに行うことが大切です。

  • 炎症状態!かゆみを引き起こす
    赤ニキビ

    赤ニキビはニキビが悪化し、炎症を引き起こしている状態です。炎症が起きると熱を持って火照ったり、かゆみを引き起こしたりすることがあります。過度な刺激がより悪化させてしまう原因になるため、触れたり掻いたりするのは避けましょう。 ニキビ用の化粧品や刺激の少ないスキンケア用品を使用するなど、肌への負担をできるだけ減らすようにすることが重要です。

  • ニキビ跡が残る可能性もある
    黄ニキビ

    黄ニキビとは赤ニキビがより悪化した状態のニキビのこと。化膿し、黄色の膿が出ることが特徴で、痛みが出ることもあるそうです。また、治ったとしてもニキビ跡が残ってしまう可能性も…。自分で黄ニキビを潰してしまうのはニキビ跡が残る可能性を高めてしまうため、絶対にしないようにしましょう。また、ニキビ跡を残さずキレイに治すために、クリニックでニキビ治療を受けるのも1つの方法です。

  • 重度に悪化した状態!深刻な
    紫ニキビ

    紫ニキビは毛穴に血や膿が詰まり、紫色に変色したニキビのことを言います。炎症が毛穴だけでなく、周囲まで広がっている深刻な状態です。ニキビ跡になりやすく、長期的な治療が必要になるケースも…。キレイな肌を取り戻すためにはクリニックでのニキビ治療がおすすめです。

ニキビは「見つけたらすぐ皮膚科へ」が鉄則!

  • ニキビは医療機関で治療
    するのがスタンダード

    従来は、ニキビを皮膚科で治療をするということは、あまり一般的ではありませんでした。ニキビができても自然と治るのを待つか、食事・睡眠の質を上げてスキンケアに気を付ける程度。市販の塗り薬やサプリメントを利用するという人も多いでしょう。しかし最近では、ニキビの治療法がぐっと進んでいます。ニキビができたら、早い段階で皮膚科で治療を受けることが、当たり前になりつつあるのです。ニキビを治すだけでなく、再発を予防してニキビができにくい肌を作るためにも、ニキビができたら即皮膚科、を実践しましょう。信頼できる皮膚科をかかりつけにすれば、美肌づくりの強い味方になりますよ!

  • ニキビの治療法は
    確立されている

    ニキビ治療に関して、これまでの日本は後進国といえる状況にありました。海外では既に一般的となっている治療薬が導入されておらず、十分な治療をうけることができなかったのです。この状況が変わったのが2008年。ニキビの特効薬とも呼ばれる「アダパレン(ディフェリンゲル)」の認可が下り、日本国内でも使えるようになりました。さらに同年、公益社団法人「日本皮膚科学会」が、安全なニキビ治療のためのガイドラインを策定。ニキビの治療薬として、このアダパレンを推奨しています。さらに、2015年には外用薬である「過酸化ベンゾイル」も利用可能に。日本のニキビ治療は、ようやく世界水準に達したといえるでしょう。

ニキビの治療法

ニキビに絶大な効果がある治療法を紹介していきます。

レーザー治療・光治療

ニキビを引き起こしているのは、毛穴の奥に詰まった皮脂や膿。レーザー・光治療は、ニキビに微細な穴を開け、これらの原因物質を排出させるというものです。また、ニキビを悪化させるアクネ菌を殺菌する光治療も有効です。

外用薬・内服薬

皮膚科でのニキビ治療は、外用薬や内服薬を用いたものが中心となります。日本皮膚科学会が定めたガイドラインに基づいて、ディフェリンゲルや過酸化ベンゾイルが処方されるのが一般的です。

  • レチノイン酸ゲル

    レチノイン酸はビタミンA誘導体の一種。皮膚に塗布することによって強力なターンオーバーを促し、かつ高いピーリング作用をもたらすことで、ニキビ、およびニキビ跡を根本的に改善してきます。あわせてニキビの原因となる皮脂腺の働きを抑える効果もあります。

  • ミノマイシン内服薬

    ミノマイシン内服薬は抗生物質の一種。服用することにより皮膚などに繁殖している細菌を死滅させる効果があるため、ニキビを始め、細菌を原因とする様々な疾病に利用されています。ニキビ治療におけるミノマイシン単独での処方は少なく、一般的には外用薬との併用が推奨されています。

  • ディフェリンゲル外用薬

    ディフェリンゲル外用薬は、軽度から中度のニキビ治療において、多くの皮膚科が第一選択として処方する外用薬。世界80カ国以上で採用されており、欧米でも主流として位置づけられているニキビ治療薬です。有効成分アダパレンが、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌に作用します。

  • ダラシンTゲル外用薬

    ダラシンTゲル外用薬は、クリンダマイシンを主成分とする抗生物質の一つ。細菌によるタンパク質の合成を防ぐとともに、アクネ菌やブドウ球菌などのニキビの原因となる細菌を死滅させる効果があります。現在、皮膚科で処方されている代表的なニキビ治療薬の一つです。ゲルタイプの他にローションタイプもあります。

  • アクアチムローション外用薬

    アクアチムローション外用薬は、国内の某大手製薬会社が発売している外用抗菌剤。皮膚科でも処方されるニキビ治療薬の定番です。塗布することにより、ニキビの原因となる細菌を除去する効果があります。ローションタイプの他に、クリームタイプと軟膏タイプがあり。他の成約会社からジェネリックも発売されています。

ピーリング

古い角質をピーリングによって削り落としていくことで、ニキビのできにくい肌環境を整えていく治療です。

その他の治療

  • ホルモン治療

    ニキビの原因にはいくつかありますが、そのうちの一つがホルモンバランスの乱れ。ホルモン治療とは、ホルモンバランスを正常化することによって根本的なニキビ改善を目指す内服治療です。生理周期に連動してニキビに悩まされている方や、生理周期が乱れがちでニキビに悩まされている方などに適した治療法です。

ニキビ治療で考えられるリスクや失敗とは

ニキビ治療での失敗は必ずないとは言い切れません。そこで、ニキビ治療を受ける際のリスクについて調べてみました。ニキビ治療のリスクや失敗について紹介しているので、自分に合った治療方法を選び、万が一に備えて事前に把握しておきましょう。

  • 肌の弱いと腫れが出る

    ニキビをレーザーで治療する場合、肌が弱い人や薄い人だと刺激が強すぎて腫れてしまうことがあります。肌の強い人であればとくに問題はありませんが、治療を受ける際は医師によく相談して受ける必要があります。

  • 色素沈着を起こす人もいる

    ピーリング剤によるニキビ治療を行なった場合、使用する薬剤によっては炎症を起こしてしまい、色素沈着ができてしまう人もいます。ピーリングでは薬剤を肌に塗って剥がす必要があるため、治療を受けてしばらくの間は刺激や乾燥に弱くなるデメリットもあるのです。

  • 完治するまでに時間がかかる

    レーザー治療を行なった場合、赤みが出ますがこの赤みが取れるまでに数ヶ月かかる場合があります。人前に立つ仕事をしている人が治療を受けるなら、しばらくお休みを取った方がよいでしょう。

  • 治療で必ず治るとは限らない

    人によっては肌の再生能力が弱くて回復までに時間が掛かる人もいます。時間が掛かるだけなら良いですが、場合によっては回復が期待できない人も。治療を受ける際は医師とよく相談して治療方法を決めていきましょう。

頼れるニキビのかかりつけドクターがいると安心!

ニキビを放っておくとニキビ跡になったり、毛穴が開いてたるみ毛穴になったりすることもあります。美肌を目指すなら、ニキビができたら即治療、が鉄則です。風邪になった時に診てもらうお医者さんのように、ニキビができやすい人はかかりつけの美容皮膚科を決めておくことをおすすめします。

美容治療アドバイザー