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美容皮膚科で受けられる毛孔性苔癬治療

夏までに治したい!毛孔性苔癬の治療法

夏場にはノースリーブや水着でおしゃれを楽しみたいものですが、そんな時に二の腕のぶつぶつがあったらがっかりですよね。
でも、どういったケアをしたらいいかわからない方も多いのでは?こちらでは体にできるぶつぶつ、「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」の治療についてご紹介します。

なやみ

毛孔性苔癬とは

「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」とは皮膚炎の一種で、お肌に細かいぶつぶつができるものです。発症する場所としては二の腕が主ですが、太ももやお尻、背中にできることもあり、放置すると慢性化するリスクもあります。原因はいまだにはっきりと解明されていませんが、ホルモン代謝異常、脂線機能異常、健康的な皮膚の維持に必要なビタミンAの代謝異常などが関わっているのではないかといわれています。毛孔性苔癬は小学生ごろから思春期にかけて発症し、年齢を重ねるにつれて消えていく傾向があります。しかし30代以降になっても改善されないこともあり、肌を露出すると目立つことから、悩んでいる方が多い皮膚炎です。

毛孔性苔癬の原因

  • 詳しい原因は解明されていない

    毛孔性苔癬の原因は解明されていませんが、直接的な原因としては、古くなった角質が皮膚表面に残って硬くなることです。正常にターンオーバーが機能していれば剥がれ落ちてしまう角質が、何らかの原因によって剥がれ落ちなくなります。すると毛穴の周辺に角栓として残り、毛穴をふさいでしまうため、ぶつぶつとした盛り上がりができるのです。硬くなった角質の中には皮脂や体毛などが一緒に詰まっていることもあり、毛穴の下にある細胞が異常反応を起こしていることが特徴です。

  • 遺伝ホルモンが影響している

    毛孔性苔癬になる原因は分かっていないものの、ホルモン代謝異常や、脂線機能異常、健康的な皮膚の維持に必要なビタミンAの代謝異常などが関わっているのではないかといわれています。妊娠中や出産後に発症することもあり、このことがホルモン代謝に関係しているといわれる所以です。また、毛孔性苔癬は遺伝することも多く、両親に発症歴がある人の場合は特にできやすいといわれています。さらに、肥満体質の方、アトピー性皮膚炎の方、30歳未満の方に発症しやすい傾向にあることが分かっています。

毛孔性苔癬のよくある疑問

  • 毛孔性苔癬は悪化するの?

    成人を過ぎていれば、基本的に毛孔性苔癬が悪化することはありません。少しずつ薄くなっていき、ほとんどの場合は30代を過ぎるころには治ります。痛みや痒みはなく、そのまま放置していても健康上の問題を及ぼすことはありません。しかし、お洒落を楽しみたい10代~20代の時期にかけて、露出の多い部位に広範囲にわたって症状があらわれることから、早期の治療を望む人が増えています。アトピー性の毛孔性苔癬であれば、まれに衣服の刺激や乾燥によって悪化することもありますが、保湿などのケアによって防ぐことが可能です。

  • 毛孔性苔癬は治療できる?

    毛孔性苔癬を治そうと皮膚科を受診しても、「体質だからしょうがない」「30歳を過ぎれば治る」と言われて、治療を諦めてしまう人もいらっしゃいます。保険診療で処方された薬が効かなかった…という方も多いのではないでしょうか。これはとてももったいないことです。毛孔性苔癬は続々治療法が発達しており、最新のレーザー機器を使えばきれいに治せる症状です。もちろん、保険診療の範囲で改善できることもあります。いずれ治るからと放置せず、きちんと治療して若いうちにしかできないファッションを楽しんでくださいね。

毛孔性苔癬の治療法

  • ダーマローラー

    肌を再生し、生まれたての美しさへ

    ダーマローラーとは、毛孔性苔癬の治療や、ニキビ跡の治療にもよく使用される治療機器です。ローラー状の機器を肌の上で転がし、極細の針で目には見えない小さな穴を無数に開けます。それにより、皮膚の創傷治癒の力を高め、肌再生を促す方法です。開けた穴を利用して、肌トラブルの症状に合わせた有効成分を浸透させるとより高い効果が期待できます。治療に伴う痛みや肌へのダメージが少なく、あらゆる肌の悩みを解決する治療法だといえるでしょう。

  • 毛孔性苔癬フラクセル

    肌を生まれ変わらせてベビースキンに

    肌を生まれ変わらせて毛孔性苔癬を改善する治療法に、毛孔性苔癬フラクセルがあります。毛孔性苔癬フラクセルはレーザー治療の一種で、約0.1mmという極小のレーザーをぶつぶつがある箇所に照射することで、厚くなった角質がレーザに反応し、ターンオーバーを促進させます。古い皮膚を新しい皮膚に入れ替えていくため、毛孔性苔癬のほかにも、ニキビ跡、毛穴の開き、皮膚の凹凸などに効果が期待できます。

  • ケミカルピーリング

    定期的に受けることで徐々にきれいに

    サリチル酸やクエン酸、グリコール酸などの酸性薬剤を肌に塗ることにより、古い角質を取り除くケミカルピーリング。肌の新陳代謝を高め、ターンオーバーを促進して毛孔性苔癬を改善します。肌の代謝がアップすることできれいな肌を維持でき、再発を予防することが可能です。肌の奥にある真皮層で作られるコラーゲンの生産性を高められるため、ニキビやシミを取り除いてくれる効果にも期待できます。平均10回の施術で症状は落ち着きますが、きれいな肌を維持するためには定期的な治療が必要です。肌の状態やタイプを見極めて塗る必要があるため、経験豊富な医師に施術を行なってもらいましょう。

  • トレチノイン外用

    強力な外用薬でしっかりアプローチ

    ビタミンA誘導体の一種であるトレチノインを含んだ外用薬を塗ることで、肌のターンオーバーを促進します。毛孔性苔癬の治療で使用される薬ですが、シミやシワなどの改善にも使われているとのこと。トレチノインは強力な効果のある薬なので、取り扱いには注意が必要です。塗り過ぎると皮がはがれすぎて痛くなったり、代謝が早くなりすぎたりして肌の再生が追い付かず、紫外線の影響をモロに受けてシミだらけになってしまったという人もいます。入手する方法は皮膚科に相談して処方してもらうか、個人輸入をするかのどちらか。副作用を考えると皮膚科の医師に相談して処方してもらうことをおすすめします。適切に使えば、効果的に毛孔性苔癬を治療できるのが「トレチノイン外用」です。

  • 医療レーザー脱毛

    脱毛しながら毛孔性苔癬を消す!一石二鳥の治療法

    ムダ毛を効果的に処理する医療レーザー脱毛でも、毛孔性苔癬を改善することができます。脱毛を行なうと毛がなくなるため、毛穴が小さくなり、汚れが溜まらなくなるのです。毛孔性苔癬は毛穴に角質が詰まって引き起こされる症状なので、毛穴を小さくすることができれば根本的な解決になります。施術を受けて1週間ほどは毛穴が赤く腫れた状態になり、毛孔性苔癬のブツブツもひどくなる場合も。ただし、施術から2週間経過すると改善されることがほとんど。施術を6回以上することで、徐々に毛孔性苔癬が小さくなります。ムダ毛と肌トラブルを一気に解決できる一石二鳥の施術だといえるでしょう。

毛孔性苔癬治療で考えられるリスクや失敗とは

  • 痒みや蕁麻疹

    毛孔性苔癬に用いられる「ダーマローラー」は、極細の針をローラー状に敷いた治療器です。毛孔性苔癬に対する効果は期待できるものの、治療時に痛みがあり、治療後には痒みや蕁麻疹が1~2週間続くことがあります。人によっては、出血や色素沈着を伴うことも。ダーマローラーの刺激が強いほどこれらの副作用リスクも高まるのですが、一方で少ない回数で肌をターンオーバーさせられるというメリットもあるので、医師とよく相談して決めましょう。

  • 赤みや色素沈着

    レーザー治療はダウンタイムを必要とする治療です。個人差はありますが、赤みや色素沈着が数カ月から半年ほど続くことがあります。肌の露出が増える夏に向けて春から治療を始めたのに、夏本番になっても治っていない!ということがないよう、治療期間については必ず医師から説明を受けてください。夏に向けて治療を開始したいのであれば、秋や冬からスタートするのがおすすめです。

毛孔性苔癬は美容皮膚科でキレイにできる!

毛孔性苔癬は治療によってキレイにできる症状です。しかし美容医療を扱っていない通常の皮膚科を受診すると、「治らない」「いずれ治るから放っておけばいい」と言われることも少なくありません。毛孔性苔癬を治療するなら、皮膚科ではなく美容皮膚科へ行くことをおすすめします。最新の治療機器が揃っており、なにより「美しく」するための治療を行ってくれるのが美容皮膚科なのです。諦めていたぶつぶつもきっときれいになりますよ。

美容治療アドバイザー