美白
美容皮膚科で受けられる美白治療
肌がワントーン明るくなるだけでも、気分も前向きになれるもの。きっと多くの女性が、美しい白肌を望んでいるのではないでしょうか。 赤ら顔や色黒肌、くすみなど、美白治療を考える理由は様々。 美容皮膚科では、いろんな肌タイプに合わせた美白治療を行っています。どんな治療法があるのか、チェックしてみましょう。
美白治療とは
古い角質や老廃物が溜まった肌は化粧ノリが悪くなり、くすんだ色に見えてしまいます。古い角質や老廃物を取り除き、肌色を明るくみせるのが美白治療です。美白とはいっても、白人のような真っ白な肌になるほど白くするわけではありません。その人本来の美しい素肌を取り戻すことを目的として治療を行います。 歳を取るごとに増えてくるくすみやシミなどの肌トラブルは、セルフケアではなかなか改善しません。美白化粧品やサプリメントを使い続けるよりも、クリニックで治療を受けるほうが早く効果が現れるうえ、コストパフォーマンスに優れているといえます。
美白が損なわれる原因
肌本来の白さを損ねる要因としては、赤ら顔やくすみ、シミやそばかすなどが挙げられます。それぞれ原因を掘り下げてみていきましょう。
赤ら顔
肌の薄さ
肌が薄いと血管の色が透けやすくなり、赤ら顔となります。緊張や興奮で赤くなるという体質もありますが、洗顔の際に皮膚をこすって刺激したり、市販のピーリング剤を使いすぎたりすることで、赤みが生じることも多いのです。
肌への刺激
化粧水やクリームなどの化粧品が肌に合わないと、かぶれ・赤み・かゆみ・にきびなどの症状を引き起こし、美白が損なわれてしまう恐れがあります。美白成分が入っていても、肌荒れしてしまっては意味がありません。化粧品は、美白になれるかどうかではなく自分の肌に合ったものを選ぶようにしましょう。
くすみ
メラニン色素の沈着
美白が損なわれる原因としてもっとも多いのは、メラニンの蓄積によるものです。紫外線や摩擦などの刺激を受け続けた肌は、メラニンを過剰に生成してしまいます。メラニンが増えると色素が沈着しやすくなり、肌本来の透明感が失われるのです。また、美白の天敵であるシミやそばかすもできやすくなります。
肌の乾燥
肌が乾燥していると、角質が分厚くなってはがれにくくなり、くすんだような肌色になってしまいます。美しく白い肌を保つためには、肌のターンオーバーを正常に保つための保湿が重要です。
地黒でも色白になれる?
肌の色は遺伝するため、遺伝的に色黒の肌を白くすることはできません。美容皮膚科で行われている美白点滴やレーザーによる治療は、あくまでも肌のターンオーバーを正常にしたり角質を除去したりするためのもの。肌の色素を抜くわけではないのです。
しかし、シミやくすみによって肌がより黒く見えている可能性もあります。ピーリングや美容点滴を受けることで、真っ白にはならなくても透き通った美しい肌になれるので、一度は美容皮膚科でカウンセリングを受けてみても良いかもしれません。
美白になるための治療方法
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、グリコール酸などの酸性の薬剤を肌に塗る美白治療です。肌に塗ることで古くなった角質が融解されて、剥がれやすい状態にします。
代謝が低下している肌は、酸性の薬剤によって肌の入れ替えが起きて、本来のハリのあるきめ細やかな肌に導いてくれる作用があります。回数を重ねていくたびに効果を発揮するため、定期的に施術を受けることがおすすめです。
こんな方におすすめ
- 肌質から改善して土台を整えたい方
- 幅広い肌悩みを解決したい方
- 定期的に施術を受けに通院できる方
イオン導入
イオン導入は微弱な電流を流すことで、皮膚に浸透させにくい有効成分をイオン化し、肌の真皮層にまでしっかりと届ける治療です。
肌のバリア機能を一時的に低下させるため、美白効果のある有効成分が含まれた化粧水が浸透できます。肌の悩みに合わせて適した有効成分を浸透させられることが特徴で、オーダーメイドの治療が受けられるでしょう。
こんな方におすすめ
- 毎日化粧水を使っていても効果を感じない方
- さまざまな肌トラブルを改善したい方
- 治療直後から肌の変化を実感したい方
副作用や注意点
イオン導入は微弱な電流を使用するため、ペースメーカーなどの金属類が体内に入っている方や心臓に疾患がある方は受けられません。また、施術後は肌に強い乾燥を感じることが多く、しっかりと保湿や紫外線対策をすることが重要です。
水光注射
水光注射は、極細の針がセットされた治療機器を用いて、皮膚の浅い層に有効成分を直接注入する治療です。顔の部位ごとに針の長さや注入量、吸引圧などを調整できるため、薬剤をまんべんなく皮膚に届けられることが特徴。
皮膚を軽く吸引しながら薬剤を注入する方法であり、痛みに弱い方でも負担なく施術が受けられます。治療は永続的ではなく、3ヶ月〜半年に1回の施術がおすすめです。
こんな方におすすめ
- 肌のハリやキメを整えたい方
- 顔全体に均一に美容成分を届けたい方
- 肌の水分量が不足していると感じる方
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、IPLという特殊な光を肌に照射させることで、メラニン色素や毛細血管にダメージを与えて総合的に肌悩みを解消できる治療です。
効果を出したい目的に合わせて、使用するフィルターや波長を使い分けるため、オーダーメイドの治療が可能になります。また、照射強度が弱いことも特徴で肌への負担が少なく、顔全体にアプローチできます。
こんな方におすすめ
- 顔全体の肌トラブルを総合的に治療したい方
- 肌ダメージが少ない治療を受けたい方
- 傷跡やダウンタイムを抑えたい方
副作用や注意点
フォトフェイシャルは、過度な日焼けや炎症などのトラブルがある肌は施術が受けられないため注意が必要です。また、一度の施術では大きな効果を実感しにくいことから、複数回の施術を受けることが大切になります。
レーザートー二ング
レーザートーニングは、低出力のレーザーを肌に照射することで、色素沈着を改善し肌のトーンアップが期待できる治療です。使用するレーザーの波長が長いため、皮膚の奥深くまで届くことでコラーゲンの生成と肌の再生が促されます。
また、肌の悩みに合わせて治療ができること、傷跡やダウンタイムが少なく、施術後にメイクできることも特徴です。
こんな方におすすめ
- 傷跡やダウンタイムを抑えた治療をしたい方
- 肌のダメージを抑えたレーザー治療をしたい方
- 複数の治療を受けるために通院できる方
副作用や注意点
レーザートーニングは、施術後に紫外線を直接受けると色素沈着する場合があるため、日焼け止めによる紫外線対策や保湿が重要です。また、小さなかさぶたが出来ることが多く、無理に剥がさないよう注意してください。
ハイドラフェイシャル
ハイドラフェイシャルは、水流を利用したピーリングやトリートメント、皮脂や角質汚れの吸引、美容液の導入を1つの専用マシンで行える治療です。
肌に美容成分を浸透させながら施術を行うため、肌への刺激が少ないことが特徴。さまざまな肌悩みに対応できる治療です。
1回の施術で肌のトーンアップを実感できますが、定期的に施術を繰り返すことで効果を持続できます。
こんな方におすすめ
- 肌荒れや乾燥が少ない治療を受けたい方
- 1回の施術でも効果を実感したい方
- 痛みやダウンタイムを抑えた治療を受けたい方
副作用や注意点
ハイドラフェイシャルは、施術後に肌の赤みを生じる場合がありますが自然におさまるため、ダウンタイムや副作用は少ない治療です。ただ、施術後に直接肌に紫外線を受けることは避け、日焼け止めなどの対策が必要になります。
美容皮膚科で受けられる美白治療とは
ここでは、美容皮膚科で受けられる美白のための治療方法を紹介します。
レーザー治療・光治療
レーザーや光の力で肌の奥に存在する色素を破壊し、くすみを改善する治療法です。黒や茶色のメラニン色素に反応するものや、炎症後に残ったヘモグロビンの赤い色素に反応するものなどがあり、どれが合うかはくすみの種類によって異なります。
イオン導入
皮膚に電圧を加えることによって一時的に細胞に微細な穴を開け、この穴から大量に有効成分を注入する治療法。単純な塗布やイオン導入に比べて極めて高い浸透率となるため、その分、シミやくすみなどの改善効果も高くなります。レーザー治療との併用で、より高い美白効果を得ることも可能です。
薬による治療(トラネキサム酸)
トランサミンは、美白効果の高い人工的なアミノ酸の一種。もとはアレルギーや炎症を抑える内服用として利用されてきましたが、2002年より美白効果が期待できる成分として厚労省より認可を受け、それ以来、美容医療の場で利用されています。内服薬として、またはイオン導入用の薬剤として使われます。
美白治療で考えられるリスクや失敗とは
血栓ができる
トランサミンには血液を凝固させる作用があり、もとは止血のために用いられていた薬です。そのため、必要以上の量を服用し続けた場合、血管中に血栓ができるという副作用が考えられます。比較的副作用の少ない医薬品ではありますが、必ず医師の指示を守って服用してください。その他、まれに食欲不振や嘔吐、胸やけなどを起こすことがあります。
発疹やアレルギー
美白治療として広く行われているプラセンタ注射ですが、まれに悪寒や発熱、発疹などが生じることがあります。また、アレルギー症状が現れたという事例も。プラセンタはヒトの胎盤由来のエキスを原料としている以上、これらの副作用リスクは避けられないのです。プラセンタの種類や注入方法が厚生労働省の認可を受けているかどうか、必ず確認したうえで治療を受けましょう。
治療法に迷ったら美容皮膚科で相談を
「自分は色黒だから…」と諦めていませんか?生まれつきの肌の色は変えることはできませんが、角質の汚れやくすみによって色黒になってしまっている場合があります。こうした色黒肌は、治療によってある程度改善させることが可能です。赤ら顔や、年齢を重ねた肌…。美白を損ねている原因に合わせて、自分に合った美白治療を行ってください。
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