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イボ

目次

肌にぽつぽつとしたふくらみができる「イボ」。医学的には「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれる皮膚疾患です。一般的な皮膚科でも低価格で治療することができますが、跡を残さず"美しく"除去したいのであれば、美容皮膚科がおすすめです。 ここでは、イボの種類や原因、美容皮膚科で受けられるイボ除去治療などについて詳しく紹介しています。

イボ

イボは、皮膚にできる硬いできものの総称です。一般的なイボは、皮膚が「ヒトパピローマウイルス」というウイルスに感染してできます。 ウオノメやタコが圧迫・摩擦などの刺激によって角質層が硬くなったできものであるのに対して、イボはほとんどがウイルス性によるもの。遺伝性があるなど体質に左右されるところも特徴です。 ほとんどのイボは放っておいても治癒する良性のものが多いのですが、中にはイボではなく悪性腫瘍ができていることもあります。「イボができたかも?」と思ったら、自己判断せずにまずは専門家に見てもらうべきでしょう。

イボの原因

イボの原因はさまざまですが、大きく3つのパターンに分類されます。

ウイルス感染

皮膚の小さな傷口から「ヒトパピローマウイルス」が入りこむことで、イボができます。ささくれやあかぎれ、カミソリ負けした状態の皮膚はヒトパピローマウイルスに感染しやすいといわれています。このウイルスは、健康で清潔な皮膚には感染しにくく、年齢を重ねるにつれて感染リスクが高まっていくことが知られています。皮膚をキレイに保ち、できるだけ肌に紫外線や摩擦などの刺激を与えないようにすることで、感染の予防につながります。

外的刺激

加齢により皮膚がすることでイボができることもあります。紫外線によってできたシミが隆起して硬くなる老人性疣贅(老人性イボ・脂漏性角化症)がその代表です。こうしたイボは良性で、他の人に感染する可能性も低いです。また、イボのできやすさは遺伝することがあります。身内にイボがある方がいる場合は、加齢とともにイボができる可能性が高くなるでしょう。

加齢

衣類の布地やアクセサリーの摩擦など、外的な刺激でイボができることも。服やアクセサリーなどで擦れやすい首もとにイボができます。また、肥満によって首元の皮がたるみ、皮膚同士が摩擦を起こしている場合も、イボができやすくなります。

イボの種類

代表的なイボの種類を4つご紹介します。それぞれの特徴と見分け方をまとめてみました。自分のイボがどれに当てはまるのか、ぜひチェックしてみてください。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

もっともポピュラーなイボです。ヒトパピローマウイルスに感染することであらわれるため、「ウイルス性イボ」ともよばれています。また、このタイプのイボは、指や足の裏など角質が厚い場所にできやすいという特徴があります。

治療法は…

尋常性疣贅の場合は液体窒素治療を行うのがベター。液体窒素治療は、マイナス200度の液体窒素をイボに吹きかけてウイルスのいる細胞を破壊する方法です。液体窒素を使う方法はもっとも手軽な治療方法ですが、治療中には痛みがあるうえ、数回~数十回は通院する必要があります。 液体窒素では治らないイボについては、レーザーによる治療や抗がん剤の一種である「ブレオマイシン」を注射する方法を取ることも。なお、プレオマイシン注射は保険適用外です。

糸状疣贅(しじょうゆうぜい)

尋常性疣贅と同じく、ウイルス性のイボです。首や顔、デコルテなど、皮膚が柔らかいところにできやすいのが特徴です。子どもの指に似た形状から「指状疣贅」、できる部位から「首イボ」と呼ばれることもあります。

治療法は…

糸状疣贅はレーザーによる治療が主流です。尋常性疣贅と比べると大きく飛び出しているため、ハサミによる外科的切除をしやすいのも特徴です。液体窒素を使う方法もありますが、色素が沈着してしまう可能性があるため、首や顔などの隠せない部位にできやすい糸状疣贅にはあまり用いられません。

青年性扁平疣贅

子どもや青年期の若い女性が発症しやすいイボです。爪で引っ掻いてしまうとその部位に感染してしまい、線状になってできることも。顔や腕、手の甲などに平たい隆起ができるので、扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)とも呼ばれています。20~30代の女性に表れやすいといわれています。

治療法は…

外用薬や内用薬による治療と外科的な治療の2種類に分けられます。液体窒素で外科的に除去してしまうと、痛みが出たり色素が沈着してしまったりすることも。そのため、外用薬や内服薬で根気よく治していくのがおすすめです。 症状に応じて、腐食作用のある「サリチル酸」や抗腫瘍作用のある「紫雲膏(紫雲膏)」、イボに効くといわれる漢方薬「ヨクイニン」が処方されます。

尖圭(せんけい)コンジローマ

多くの場合は性交渉によって感染するので、性病のひとつでもあります。 自覚症状はありません。およそ3ヶ月の潜伏期間があるため、感染経路を辿るのも困難だといわれています。他の部位に転移しやすく、再発もしやすいため、尖圭コンジローマが現れたときはすぐに医療機関を受診しましょう。

治療法は…

他のイボと同じく外科的な治療を行いますが、デリケートな部位にできやすいので、場合によっては塗り薬や飲み薬が処方されることもあります。 液体窒素や内服薬・外用薬による治療は時間がかかるため、早めに治療を終えたい方はレーザーを選ぶとよいでしょう。また、尖圭コンジローマを引き起こすヒトパピローマウイルスについてはワクチンが開発されています。

感染リスクあり!イボを見つけたら医療機関へ

自分でイボをとってはダメなの?

ハサミなどを使って、イボを自分で切除するという人がいますが、これはお勧めできません。もちろん衛生上の問題も大きいのですが、最大の懸念点は、イボを増やしてしまうリスクがあることです。イボはウイルス感染によって生じる皮膚腫瘍です。誤った処置で除去してしまうと、傷口からウイルスが撒き散らされ、他の部位にもイボができてしまうのです。クリニックで適切な処置のもとで除去してもらいましょう。また、イボをそのまま放置してしまうのも、イボが増える原因です。他人にうつしてしまう可能性もあるため、イボができたらまずは医療機関で診察を受けてください。

イボ治療は保険適用で受けられる?

イボの治療にはいくつかの方法がありますが、液体窒素凝固法や電気焼灼法(電気メス)等は、基本的に保険が適用されます。また、イボの大きさや状態によっては、切除手術が必要になることがあります。この場合、保険適用で治療を受けることが可能です。しかし、これらの方法ではイボが再発する可能性があり、また切除部分に跡が残ってしまうリスクが高いのです。比較的再発の少ないレーザーや、くぼみが残った際に受けるヒアルロン酸注入などは、基本的に保険が適用されません。しかし、跡を残さずきれいに治療することを重視するなら、保険適用外の治療を行う美容クリニックがおすすめです。

イボの治療方法

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは、イボの細胞内に含まれている水分に反応し、熱エネルギーに変換されることでイボを取り除く治療方法です。実際の施術では、イボの状態を確認した後に局所麻酔を行います。患部に炭酸ガスレーザーをあてることで、イボを蒸発させて取り除いていきます。大きなイボの場合は、目立ちにくい状態にまで体積を小さくすることが可能です。

こんな方におすすめ

副作用や注意点

炭酸ガスレーザーは施術中の痛みはほとんどないですが、まれに赤みや内出血などを生じる場合があります。また、施術後に新しい皮膚が再生する過程で痒みが現れますが、引っ掻いたり患部を傷つけたりしないように注意が必要です。

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