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目の下のクマ

目次

顔の中で一番年齢が出るのは「目元」です。眼の下にクマがあると疲れて見えたり、老け顔に見られてしまいます。そんなクマですが、原因はたるみであったり血行不良であったりと様々。自分ではなかなか原因が見極められず、間違ったケアをしがちです。ここでは、クマの原因や種類、治療法を紹介します。自分に合った方法で、若々しい目元を手に入れてくださいね。

目の下のクマ

目の下の皮膚が周りの皮膚と比べて黒ずんだ色をした状態のことを「クマ」と言います。顔の印象を大きく左右するクマは、幅広い年代の方が抱える悩みのひとつです。メイクで隠したり、パックをしてみたり、マッサージでセルフケアをしている方は多いはず。しかし、それだけではなかなか改善できません。寝不足や目を酷使したときにできることもありますが、原因は一つだけではないからです。クマをキレイに消すためには、原因をきちんと見極めることが大切です。

クマの種類によって原因は様々

ひと口にクマと言っても、いくつかの種類があります。クマの原因は上記で説明した通りですが、それによってクマの現れ方は大きく異なるのです。クマをきれいに治すためには自分のクマのタイプを知っておくことが大切。ここでは、クマの種類別に原因やなりやすい人、改善方法などを紹介します。

黒クマ(たるみグマ)

眼の下のたるみで影ができ、黒っぽく見えるクマのことを言います。加齢により、目の下の脂肪である眼窩脂肪を支える筋肉が衰えることで、目の下にたるみが生まれるのです。たるみの下に影ができるため、黒く見えてしまいます。脂肪が少ない方でも、加齢で脂肪が萎縮してくぼむと影ができやすくなり、くすんで見えることも。シミではなく脂肪と筋肉の衰えでできるクマです。

改善方法は

黒クマは主に加齢によって生じるため、自力で改善するのは困難です。効果の高い改善方法としては、美容皮膚科で受けられるヒアルロン酸注射や脂肪溶解注射が挙げられます。注入により目元をふっくらさせることでクマの影を消す施術です。

なりやすい人

見分け方

茶クマ

目の下の皮膚が茶色く見えるクマのことを言います。主な原因は色素沈着です。紫外線で肌にダメージを受けたり、アイメイクを洗い落とす際に目をこすり過ぎたりすると色素が沈着してしまいます。こするだけではなく、きちんとメイク落としができていないことも原因のひとつ。また、皮膚がたるんで小じわが多くなり、細かい影ができて暗く見える状態も茶クマの特徴です。

改善方法は

茶クマの色素沈着は、美白を意識したケアで改善できることがあります。摩擦を避け、規則正しい食事をし、しっかりと紫外線対策をしてください。色素を除去するレーザー治療や光治療も有効です。

なりやすい人

見分け方

青クマ

目の周りの毛細血管が、皮膚から透けて青く見える状態のことを言います。もともと眼の周りの皮膚は薄いものですが、血行が悪くなると青っぽいクマとなって透けてしまうのです。ほかにも、ホルモンバランスの乱れ・ドライアイ・冷え・肩こり・貧血・ストレスなど原因はさまざまあります。

改善方法は

青クマを消すには、生活改善により、血行を促進させることが最優先。パソコンや読書など、1点を凝視し続けるような作業をするときは、こまめに休憩を挟んで目を休めましょう。レーザー治療も有効です。

なりやすい人

見分け方

赤クマ

青クマと同じように、眼の周りの血行が悪くなることで赤く見えるクマのことを言います。血液が滞ったり、眼の下の脂肪がたるんだりすると、眼輪筋という眼の周りの筋肉が内側から押し出されて浮き出てしまい、筋肉の色が透けて見えるように。眼の下の皮膚を上下に引っ張ると赤みが増すのが特徴です。

改善方法は

赤クマも青クマと同様、血行を改善することで薄くできることがあります。眼輪筋が圧迫されることで症状が生じている場合は、脱脂施術など、皮膚の下のふくらみを抑える施術が効果的です。

なりやすい人

見分け方

自然に治りにくいクマは治療しよう

クマは放置していても治らない

ケガや炎症と違い、クマは「放っておけば治る」というものではありません。寝不足や疲労からくる血行不良に原因があるクマであれば、時間が経てば消えることもありますが、同じ生活スタイルを続けていては改善は難しいでしょう。血行不良が続くと目元に栄養が運ばれず、老廃物も排出されません。たまった老廃物が重みでたるみ、青クマが黒クマに悪化する…ということも多いのです。

安易な自己ケアも悪化の元!

クマの中でも血行不良が原因で生じる青クマは、マッサージで改善できることがあります。血行を良くするマッサージや、老廃物を排出するリンパドレナージュなどがよく知られています。しかし、こうしたマッサージを自己流で行ってしまうと、必要以上に皮膚を摩擦し、色素沈着を起こして茶クマに繋がるリスクがあるのです。安易なセルフケアではなく、きちんと治療を受けることをおすすめします。

目の下のクマの治療方法

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は、もともと体内に存在している保湿・保水成分の一つです。施術前に鎮静麻酔や麻酔クリームなどを使用した後、極細の針で皮膚に直接ヒアルロン酸を注入します。注入することでお肌のハリが戻り、ふっくらとした若々しいお肌へと導きます。短時間の施術時間であり、施術直後から目の下のクマの消失に効果が期待できるでしょう。

こんな方におすすめ

副作用や注意点

ヒアルロン酸注入では、痛みに弱い方に対して表面麻酔を使用するため、比較的痛みは少ない施術です。ただし、まれに腫れや内出血などの副作用を生じる可能性があります。また、ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されてしまう成分であり、一度の注入で永久的に効果を持続できるわけではありません。個人差はありますが、定期的に施術を受ける必要があります。

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射は、脂肪を分解する働きのある薬剤を皮下の脂肪組織に注入する施術です。細い針やマイクロカニューレを用いて注入します。また、メスで切開することなく、目の下のクマが目立つ原因である脂肪を溶かしてくれることも特徴です。痛みに弱い方には局所麻酔を施した後、目の下の裏側から注射。注入中の痛みが抑えられ、短時間で施術が受けられます。

こんな方におすすめ

副作用や注意点

脂肪溶解注射は、メスで切開することがなく傷跡は残りにくい施術です。ただし、まれに腫れやむくみ、内出血などのダウンタイムが生じる可能性があります。また、注入された薬剤によって脂肪を徐々に減らすため、施術の効果を感じるまで時間がかかる場合が多いので注意が必要です。

レーザートーニング

レーザートーニングは、レーザー光をマイルドなパワーで照射し、色素沈着した目の下のクマに対して効果が期待できる治療。波長が長いため、皮膚深部にまでレーザー光が到達できるため、肌の内部からさまざまな肌悩みにアプローチが可能です。施術中は、ゴムを軽く弾くような痛みですが短時間で施術が終わります。肌に対するダメージが少なく、施術直後から洗顔やメイクが可能なことも特徴です。

こんな方におすすめ

副作用や注意点

レーザートーニングの施術後は、お肌が敏感になっているため、日焼けや強い刺激を与えることは避けましょう。またお肌に負担が少ないレーザーですが、施術後まれに腫れや赤み、ヒリヒリとする痛み、痒みなどを生じる可能性があります。

メソフェイシャル

メソフェイシャルでは、特殊な電気パルスを利用して、皮膚に微弱な電気を与えて細胞の間にわずかな隙間を一時的に作ります。その隙間から、しっかりと成分を導入させることで治療の効果を発揮する方法です。施術中は痛みを感じることが少なく、目の下のクマだけではなく顔全体の美容効果が期待できます。肌の悩みに合わせた成分を追加でき、施術直後から効果を実感できるでしょう。

こんな方におすすめ

副作用や注意点

メソフェイシャルは電気パルスを利用した施術のため、電気の刺激によってピリピリ感がみられる場合があります。また、まれに赤みを生じることもありますが自然におさまり、それ以外のダウンタイムはないことが特徴です。