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ニキビとニキビ跡の違い

目次

ニキビができてしまった後、しっかりと治療を行わなかったことでニキビ跡になってしまった、という経験を持っている方も多いのではないでしょうか。そこでこちらの記事では、ニキビとニキビ跡はどのような違いがあるのかといった点に加え、それぞれどのような治療を行っていくのか、という点について紹介していきます。ニキビの治療やニキビ跡の治療について知りたい方や、治療を受けたいと考えている方はぜひこちらの内容を参考にしてみてください。

ニキビとニキビ跡の違い

ニキビとは

ニキビは皮膚疾患の一種であり、腫れやかゆみ、痛みなどを伴う場合があります。ニキビにはさまざまな種類がありますので、どのようなものがあるのかを見ていきましょう。

白ニキビ

白ニキビはニキビの初期段階といわれる状態で、「コメド」と呼ばれることもあります。ターンオーバーがうまくいかなかったことから角質が厚くなり、毛穴が詰まってしまっている状態です。

黒ニキビ

前述した白ニキビを放置した場合には、コメドが空気に触れることによって酸化して黒く見えるようになります。この黒ニキビの状態の場合、炎症はまだ起こっていません。

赤ニキビ

ニキビ菌が増殖して炎症を起こしてしまうと、赤ニキビになります。この状態になると、触れると痛みを感じる場合もあります。

黄ニキビ

炎症を起こした赤ニキビがさらに進行して、化膿してしまっている状態を黄ニキビと呼びます。赤いニキビの中心に、黄色または白い膿が見えている状態です。皮膚が薄くなっており、触ると潰れやすくなっています。

ニキビ跡とは

ニキビができた後にできるのが「ニキビ跡」です。このニキビ跡にもさまざまな種類があります。ここでは、どのようなニキビ跡があるのかをご紹介していきます。

赤みの状態

ニキビの症状が落ち着いてから6ヶ月ほどの間は炎症が跡として残っている状態となりますが、およそ6ヶ月から1年以上経過しても赤みが消えないといった場合には、ニキビができてしまったことで肌の表面がダメージを受けている状態です。ダメージを受けることで肌の表面が薄くなってしまい、皮膚が赤く見えている状態となっています。

茶色の色素沈着

赤みのあるニキビ跡を放置することによって、茶色い色素沈着が起こった状態です。この色素沈着にはメラニンが関係していますが、赤みのある状態を放置してしまうことにより茶色のニキビ跡に変化し、まるで茶色いシミができてしまったかのような状態となります。

凹みがある状態

ニキビが化膿し、症状が悪化してしまった場合にはニキビの傷が真皮に達してしまい真皮が破壊されてしまいます。このような状態になったあと、真皮が修復できた部分と修復できなかった部分の差ができ、凸凹の状態になることでクレーターとなってしまいます。このような状態になってしまうと、元の肌の状態に戻すのは難しいといえます。

また、ニキビができてしまった場合に爪などで潰す、力を入れてニキビを絞るといった行為もクレーターの原因となる場合があります。

しこりがある状態

ニキビが化膿して皮膚の深部まで達した場合、皮膚が再生する際の異常によってしこりができるといったケースもあります。ニキビができて炎症が治ると線維芽細胞が真皮の修復を行っていきますが、その際に細胞を作りすぎることによってしこりができるといわれています。このしこりができてしまっても痛みは感じません。

ケロイドの状態

ケロイドができる原因ははっきりとしていません。体質的な要素が強いとされていますが、傷がもととなってできると考えられています。ニキビも傷の一種といえますので、ニキビができた後にケロイドとなる場合があります。主にフェイスラインや胸、背中、肩などにできますが、皮膚が盛り上がっておりその部分をつまむと痛みを感じることがある、という点が特徴です。

ニキビとニキビ跡の治療の違い

ニキビの治療

まず、ニキビができた場合には皮脂の過剰分泌を防いだり、毛穴のつまりを防ぐためにも「生活習慣を改善する」「正しい保湿ケアを行う」といった点が大切になってきます。そして、炎症が起こっている場合には炎症を抑えるために塗り薬や内服薬用いた治療を行っていきます。このように治療を行っていき、ニキビ跡を残さないことを目指していきます。

ニキビ跡の治療

ニキビ跡ができてしまった場合の治療については、どのようなニキビ跡となっているかによって異なってきます。

例えば赤みのあるニキビ跡ができている場合、茶色の色素沈着が見られる場合、クレーターとなっている場合などご自身の状況によって施術の内容や使う機器などが異なります。まずは自分がどのような状態であるのかを確認しましょう。